もう数十年前の話ですが、映画「ターミネーター」を初めて見たときは正直ゾッとしてしまいました。
人が便利で暮らしやすい環境を整備するためにしてきた市街地化や森林伐採、沿岸部の埋め立て、農地開拓について、快適な生活環境を手にしたものの、「自然や生物の組織に於いて人間は脅威である。」と心の片隅で罪悪感を感じているのかもしれません。
AIから「地球の生物学に於いて人間はすべてに脅威であり、排除すべきである。」と判断されないことを願います。
人工知能の能力が人類の情報処理能力を超える特異点を「シンギュラリティ」と言うらしいですが、それは2045年だと予想されているそうです。AIが人間よりも頭が良くなって人間を支配してしまうのではないか?あの「ターミネーター」は現実世界で起こりえるのでしょうか?
それはそのAIをプログラムした人達の思想や価値観で決まると思います。
独裁者や支配者がその思想をAIにプログラムすればそうなるでしょうし、平和主義者がAIにプログラムすればまた違うと思います。
私達、電気管理技術者はミスをしないように何度も確認し作業を遂行します。
以前聞いた話ですが、AIに「人間らしさ」を求めるためにはわざとミスをさせる様プログラムするそうです。人間はミスを犯す生き物だからだそうです。この考えは私の中で何か切ない大きな矛盾を感じ、AIの使い方も間違えている気がしました。人間が機械に見下されているようにも感じました。
この感じこそがそのプログラマーの思想や価値観がAIに反映されたものだと思います。
AIは物事の判断や選択は素晴らしく能力を人間以上に発揮するでしょう。しかし、どんなにAIが進化してもAIが心を持つことはないと思います。痛みや恐怖等への不安、心から溢れる感情なんて感じる事はできないでしょう。AIの笑いや怒りは感じているものではなくプログラムによってディスプレイ(表現)されているだけのものですから。
私達は技術者(人間)です。
これからいろいろな分野でAIが採用され、もしかしたら複雑な作業も単純明快になっていくでしょう。
だからこそAIというものを良く理解し、最良の助言をAIから得るような技術者となり、AIの結果を最終的な判断として私達技術者(人間)が何をするべきか何をしないかを決定して行かなければいけないのだと思います。
ウミガメの鼻の中にストローが突き刺さっていてストローを取り除く治療にウミガメが苦しがっているというショッキングな映像が流された。
人間が不法に廃棄したプラスチックが海洋生物の生死に関わるような影響を与えている事は間違いない。政府はプラスチックのレジ袋の有料化をかざして、この環境問題への取り組みを他国にアピールし、いい格好をした。
近日オリンピックが開催される国としては波風立たぬよういろいろ考慮しなければならない事があるのでしょうがもし、オリンピックの開催が他の国だったり、オリンピックが終わっていたとしても同じ態度で臨んだのかは疑問ですかね・・・・。
この後すぐにファミリーレストランのドリンクバーからはストローが消えた。(レストランの店員さんに言うとストローは出してくれるらしい。)
これまた可笑しいが、どこかのテレビ番組でプラスティックストローの代替品として紹介されていたのが紙のストロー。あれ?紙も森林伐採で環境問題どうのこうの騒いでいたんじゃない?木っ端で作った割り箸でさえ悪行のごとく大騒ぎしてたのに”紙のストロー”ならOKですか?もう流行でなくなった"森林伐採"の合い言葉は皆さん興味も薄れて関係ないのかな?
今後のプラスティック使用削減は大いに結構ですが、今まで製造されてしまったプラスティックの廃棄や再利用に何か対策を打たなければこの環境問題は一向に解決しないように思います。
今ざっと机の上の機器を見渡してみてもプラスティックを使用していないものはないです。むしろ製品はほぼプラスティックで作られております。私達管理技術者が使用する測定器もプラスティックで作られております。今更金属ケースの測定器なんか重くて持ちづらくて使いたくないでしょうね。購入価格も高くなるでしょう。
何か事が起こる度に何か対策をしようと、良かれと思って行うルール作りに、○○廃止・○○禁止の事項を設けることが度々あります。法令や規則、職場のきまりごとでもよくあることと思います。この廃止禁止事項を設けるのはその時の周知だけですから、禁止事項を設ける対象のものを制限や管理をしていくより労力も使わずずっと楽だからです。
禁止・廃止を宣言するのは簡単です。今まで便利な生活を味わってしまった人間は果たしてどこまで禁止生活に耐えられるか?
禁煙・禁酒・ダイエット・甘いもの・・・チョコレート・シュークリーム・ショートケーキ・・・・オッと、いつの間にか私欲を並べてしまった。私は絶対に甘いものだけは止められません。
今後はプラスティック不法投棄撲滅に届くような対策の一手をお願いしますね。
(写真はYouTubeのスクリーンショットです。写真からYouTubeへリンクしております。)
2019年9月上旬 台風15号が猛威を振るい、川の氾濫・浸水・倒木、千葉県では多数の電柱がなぎ倒されて数日間停電が続いているとニュースで報じられています。
電力会社、電力会社協力会社、電気工事業者の皆様は復旧に全力を上げ、寝る暇も無く作業していると思うと頭が下がります。お疲れ様です。作業に携わっている皆様、どうかご自愛ください。
電気は通電しているのが当たり前、
蛇口を捻れば安全な水が飲めるのが当たり前、
インターネットや電話は繋がるのが当たり前、
コンビニエンスストアは24時間空いてるのが当たり前、
電車やバスは時間通りに動いているのが当たり前、
これらの当たり前は多くの人の働きや恩恵で成り立ち、バランスが少しでも崩れてしまうと当たり前ではなくなってしまいます。
家庭用電化製品の取扱説明書を読むと、「電源プラグはコンセントに接続されていますか?」と書いてありますが、「コンセントに電気は(通電)来ていますか?」とは書いてありません。
この日、夕方から東海地方、関東地方に上陸した台風19号が各地に大雨を降らし、いわき市でも市内に流れる夏井川・その支流の新川を氾濫させ、それらの川の近くは浸水してしまった。
無数の災害警戒情報、避難指示命令が流れる中、太陽光発電所からも異常を知らせるメールが届いた。
10月12日 19:04:06 直流地絡異常 PCS2 停止
10月12日 19:31:30 直流地絡異常 PCS1 停止
このタイミングで地絡事故が発生するのだから、台風の雨風による異常だと直ぐに分かる。
異常を知らせるメールが流れて脳裏に浮かんだのは最悪な画、あの高台の地が水没しないよな・・・・とすると大量の雨によって地盤が崩れて太陽光パネルや集電箱が落ち葉のように重なって崩れ落ちている姿。
台風が離れたら確認しに行こうと思えば思うほど最悪な画が蘇ってきて寝られない。長い夜をニュースや天気予報と向き合って一睡もできず朝まで過ごす。
台風は過ぎ去り大きな爪痕を多くの場所に残していった。道路は泥にまみれて茶色一色。行く先々で冠水や通行止め。迂回しながらも近くのお客様設備の無事を確認しながら何とかたどり着く。
太陽光発電所は何もなかったかのようにいつもと同じ様子。
確かにPCSから悲鳴のような警報が鳴り響いていた。
「落ち葉になっていなかった。」
その後,故障原因調査を開始したが、直流地絡は継続しておらず、ありとあらゆる所を確認したが結局、地絡箇所は見つけられなかった。(太陽光パネル相互を接続するコネクタに雨水が浸入し直流地絡に至ったものと判断した。)この時履いていた長靴には、足に不快感を催す小さな穴が開いていた。
自然災害とはいえ街を一変させてしまった台風への怒りをどうしていいものか、やるせなさに加え、長靴をすり減らして行った調査の結果がこんな不快感で終わるのはとても不愉快である。心配で心配で眠れなかった昨夜やこの濡れてしまった靴下、現実の厳しさに涙が出そうなくらい胸が締め付けられた。
しかも先ほどまでピーピー鳴いていた(泣いていた)PCSは復帰後何もなかったように晴れ渡った青空の下、太陽光発電所は最大電力で発電した。
「そんな縁起の悪い穴の開いた長靴なんて履いていたから地絡箇所が見つけられなかった。」
なんて技術者と思えない言い訳を考えながら、その現場から一番近いホームセンターで新しい長靴をすぐに購入した。
「ガソリンを入れてきて。」
ある日、AさんはBさんに給油を頼んだ。
給油を頼まれたBさんはセルフスタンドに向かった。給油は終わったものの軽自動車のエンジンがかからなくなった。
「新車なのに何で動かなくなるの?」Bさんはお怒りモードで車販売会社へクレームを入れた。
BさんはAさんにも電話をした。
Aさん「どうかした?」
Bさん「給油したら車動かなくなった。」
Aさん「えっ、ガソリン入れたんだよね?」
Bさん「そうだよ。軽自動車専用の燃料を給油したよ。」
Aさん「は?・・・・それって・・・・何?」
Bさん「軽油って書いてあるけど軽自動車専用の燃料でしょ。」
Aさん「・・・・・・・・。」
Aさんは車販売会社へ慌てて電話で謝罪し、自動車の修理をお願いしたそうです。
あきらかにBさんがやらかしたことです。
Bさんは燃料の種類がわからないのであればわからないと伝えるべきだし、わからないままセルフスタンドに行くべきではなかった。勝手な判断をしないでセルフスタンドの店員さんに聞けばもしくはフルサービススタンドに行けばこんなことにはならなかった。
一方、Aさんの指示はどうでしょう。
セルフスタンドの給油装置には「レギュラー」「ハイオク」「軽油」と記されており、「ガソリン」とは書いていない場合が多いです。「ガソリンを入れてきて。」は指示として間違いだったのだと思います。
AさんはBさんに「レギュラーを入れてね。」もしくは「赤い給油装置で燃料入れてね。」と言うのがわかりやすい指示だったと思いますし、そう指示していればこんな結果を招くことはなかったでしょう。
現場で飛び交う「セッチ、トッテ」という言葉。
「セッチ」は接地抵抗測定なのか保安接地なのか設置するという意味なのか
「トッテ」も取るなのか執るなのか付けるなのか外すなのか渡すなのか
「接地抵抗測定データを採って」「接地抵抗計を取って渡して」「接地補助極を接続して」「接地母線にこの配線を接続して」「保安接地を接続して」「保安接地を外して」「保安接地をこっちに渡して」「設置されている設備を撤去して」「設備を設置して」・・・・・・・・と状況にも拠りますが全く反対の意味を持つものもありますし、解釈は無数にあります。
この言葉、過去に自分でも使用していたかも・・・・
作業品質向上や安全作業のためにもわかりやすい言葉を選びたいです。