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まかせて安心!!電気保安のパートナー 一般社団法人 東北電管理技術者協会会員

管理技術者のつぶやき31 2 3 4 5 6

身近に起こりうる感電災害

変圧器イメージ      

 感電災害と聞くと私たち電気の取扱に携わる作業者だけが起こす事故と思われがちですが、実は赤ちゃんも含めて電気を使用するすべての人が感電をする危険があります
 最悪の感電死亡に至るには電流が流れた経路、大きさ、時間等様々な悪い条件が重なって起こりますが、何事も過信は禁物です。
 日本国内での感電死亡事故の約7割は職場や家庭でも使用されているコンセントと同じ電圧100V・200Vで発生しております。
季節によっても感電災害の発生件数に違いがあり、暑い季節に多いという統計があります。
 理由として、
  暑さから1.絶縁用保護具等の使用を怠りがちになる、
      2.軽装によって直接皮膚を露出することが多い、
      3.注意力が低下しがち、
  発汗により皮膚自身の電気抵抗や皮膚と充電物との接触抵抗が減少する等・・・・
もう一度身の回りの電気機器を確認してください。
 ・コンセントはしっかり差し込まれていますか?
 ・濡れた手でスイッチやコンセントを触っていませんか?
 ・たこ足配線はしていませんか?
 ・アースは接続されていますか?
 ・カバー・ケースやパネルが割れたまま使用していませんか?
 ・使用期限を過ぎた機器(扇風機等の電動機負荷)を使用していませんか?
 ・自己流で配線やコードの接続をしていませんか?
 ・使用している機器から異音や異臭、発熱はありませんか?
 ・ケーブルやコードが幾重にもヨレていませんか?


太陽光発電設備の将来に向けて考えること

変圧器イメージ      

 福島の原子力発電所事故発生によって原子力がいかに危険であるかを強く再認識させられ、原子力発電所の全停止・廃炉の流れとともに一方で注目されてきた再生可能エネルギーを利用した発電設備。
風力、地熱、太陽光、バイオマス等がありますが、太陽の光が当たる土地さえあれば発電できると太陽光発電設備は他の発電設備より群を抜いて日本全国で建てられています。
 太陽光発電設備は建ててしまえば発電コストはあまりかからず(エネルギーは0円)、二酸化炭素も排出することもないまさしく、これからの未来を担ったEcoでクリーンな電気と思われており、国も補助金を 交付するなど所有者は優遇を受けられるとあって多くの太陽光発電設備が採用されていきました。

 この太陽光発電設備、電力会社側立場や将来を考えると、かなり深刻な問題を将来抱えそうです。

 太陽光パネルで発電する電気は直流ですので一度パワーコンディショナ(以下PCS)に集電して直流を交流に変換します。この交流を電力会社電気系統に連系して売電(電力会社に電気を売る)しますが、電機子を回して発電した電気ではないため多くの高調波やノイズが含まれる。この高調波やノイズの影響は含有量にもよりますが、他の機器を誤動作させたり、破損させるばかりでなく、製造している工場などの製品の品質を低下させることもあるそうです。

 また太陽光発電設備の寿命は、PCSが10〜15年、太陽光パネルが20〜30年と言われており、20〜30年後は太陽光パネルの大量廃棄が問題になってくると考えられる。また、一部のエネルギー変換効率が高い太陽光パネルには、ガリウムヒ素という劇物が含まれているものもあり、壊れたからといって簡単に廃棄できなくなる分、製造者の処分責務や引き取り義務を決め、不法投棄などがされないよう対策が今すぐに必要であると考える。20年後に大量廃棄で環境問題が明らかになってから騒いでも何の解決にもならないとおもうのですが・・・・。

これらに関わる行政の皆さん、PCBと同じほったらかしや後手対策はダメですよ!!!


電気事業法と消防法の狭間と電気管理技術者

変圧器イメージ      

 電気管理技術者は電気事業法のもとに管理・点検を行っております。
需要家電気設備には用途によって漏電火災警報装置(写真上)名前の通り漏電すると「ブー」とか「ピー」と警報を鳴らす装置が付いています。
この装置は電気事業法では設置規程はなく、消防法や消防法施行令、消防法施行規則に準拠している消防設備のひとつです。
 この漏電火災警報装置は漏電が発生しても電路を遮断してくれるわけでもなく、検出器は変圧器の中性点に設置されており、漏電箇所(回路)の特定もできない、検出感度も漏電遮断器に比べ数倍〜数十倍鈍い(感度が悪い)、キュービクルが人がいるところから離れたところにあると警報は聞こえず犬の遠吠えになります。
漏電火災警報装置の設置や動作義務だけを法や規則にしても、漏電を通報しなければならないのだからしかるべき装置やシステムを設置しなければ何の意味もなさない。非常用の電源供給以外の回路毎に漏電遮断器を設置した方が電気の漏電による火災はかなり防げるし、漏電箇所が明確になると点検の度考えてしまいます。
警報付の漏電遮断器が設置されていても消防法では漏電火災警報装置として兼用することはできない。

いかなる理由があっても法や規則が整備されている以上私たちは必ず遵守しなければならない。


変圧器イメージ

 現場の電気工事士に良く聞かれるのが、「キュービクルに消火器何本設置したらいいでしょうか?」「この設備は消火器2箇所に設置しないとダメ?」という消火器の設置に関することです。
電気事業法では自家用電気設備に消火器の設置は義務づけされておりません。
だから設置しなくて良いかと言うとそうではなく、これもまた消防法や消防法施行令、消防法施行規則で設置が義務づけされている。(消火器の本数や設置可能な場所までは分からないので「詳細は消防に問い合わせてください。」と返事している。)


この消火器にはいろいろな種類があるみたいで、これも用途によって使い分けをしないといけないみたいです。
どこでもよく見るABC粉末消火器は値段も安く、消火能力も抜群、電気火災も対応しているのですが、火災消火後の後始末が予想以上に大変です。火災対象以外のキュービクルや電気機器にかかってしまい少しでも消火器の粉末を残しておくと錆の発生が早く進んでしまうようです。普通は緊急時後の事までは考えませんよね・・・・。
作業者が酸素欠乏になる危険がなく消火後の後始末までを考えるとCO2消火器の設置を推奨致しますが、CO2消火器の値段がABC粉末消火器よりも数倍高いようです。


闇を照らす半導体

変圧器イメージ      

 私が電気設備点検業務を始めてから二十数年が経ち、この時間の流れの中で電気機器や測定器など大きさ、形状や材料など全く変化していない物もあれば、劇的に便利でコンパクトになったものもあります。
その一つが”LEDの光”です。
 その昔、赤、黄、緑色のボヤーッと光るLEDしかありませんでしたが青色LEDが日本人によって発明され、光の3原色を表現できまた、高結晶化により高輝度(より明るく)となり、懐中電灯、投光器はもちろんのこと冬のイルミネーション、液晶テレビやモニタのバックライトにも使われていきました。しかも同じ光量を得るために消費される電力量を比較すると白熱電球は論外、蛍光灯に比べても数分の1のようです。天井の高い工場の天井水銀灯に代わりLED天井照明も使われています。水銀灯は一度消してしまうと再点灯するまで元の明るさまで復活するまで数分〜数十分程時間を要しますが、LEDの場合はスイッチオンですぐに明るさを確保できる魅力があります。
 我々の少し前までの停電させた真っ暗な点検作業場で照度を確保し安全作業を進めるために、300Wや500Wのハロゲンランプや投光器をいくつも点灯させ、これらの投光器からの発熱がとても熱く、夏は作業環境を逆に悪化させたり、作業用電源をポータブル発電機で供給しようとすると発電機の容量が足りなくなるからじゃ、もう一台発電機を用意するかぁ。なんて重い荷物が多く全く効率の悪いことを考えていた事がもうすでに過去の出来事になりつつあります。
今はLEDの投光器を用意するととても明るくてしかも充電式でバッテリー能力も5時間連続点灯可能なんてのも当たり前。ヘルメットに取り付けるヘッドライトもLEDで長時間点灯可能なので個々の作業者が手元照明を確保できるので、このLED照明は作業者の安全作業にかなり貢献していると思います。


忘れちゃいけない作業工具

変圧器イメージ      

 電気設備の停電点検を終え、通電可能な状態かどうかを確認した後、作業人員の把握、点検で使用した作業工具の員数確認を行ってから電力会社に連絡後、受電(復電)します。この作業の流れはどんな状況の停電点検でも変えてはいけない操作・手順です。
 私がまだサラリーマン電気作業員をしていたときの話ですが、ある需要家の停電点検を受託して、手順に沿って作業を進めていたところ、VCB(高圧真空遮断器)のパネル上部と盤内隙間から置きっ放しにされていたモンキースパナが出てきました。VCS動作や変圧器の振動など何かの拍子で主回路側(高圧電路側)にモンキースパナが落ちていたらと考えたら・・・・大事故、大損害・・・・大量の冷や汗をかいたことがあります。
需要家の電気主任技術者に事情を伺ったら、、前回の停電時に制御回路の改造・増設工事、ケーブルの更新工事を同時に行い、人員は確保して作業を進捗したものの、工事の時間が予想以上に押してしまい、停電点検はその工事業者が簡単に清掃だけ、員数確認も疎かにして受電(復電)してしまったようです。

 私たちが受託したその年の停電点検は無事に終え、危険な要因を取り除くことができて今回停電点検を行った成果が本当にあったねと一安心、電気主任技術者からは大変感謝されたものの、「モンキースパナはそちらで(私たちが)処分してください」とのこと。そりゃそんないわく付きの工具なんかもう見たくないですよね。
 実はこのモンキースパナは現在も私の点検用工具として使用させて頂いております。モンキースパナを見る度このときを思い出すよう私への戒めとしてこれからも活躍してくれると思います。

モンキースパナには前の所有者の名前が○○と油性ペンで書いてありますが、この写真では見えないように加工しました。


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