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まかせて安心!!電気保安のパートナー 一般社団法人 東北電管理技術者協会会員

管理技術者のつぶやき101〜 10 11

100Vのコンセントに求めること

     

 新型コロナウイルスワクチンを保管する冷凍庫や冷蔵庫の電源プラグがコンセントから抜けていたり、配線用遮断器が動作(遮断)していた事故が各地で相次いでおり、規定の温度で管理されていなかったそのワクチンは余儀なく廃棄されるとニュースが流れる。
ちょっと気になったので新型コロナウイルスワクチンを保管する冷凍庫のカタログを数社確認してみた。

 電 源 :100V 15A 単独(50/60Hz)
 運転電流:3A〜5A (突入電流:約 30A)
 消費電力:200W〜300W
 冷却性能 :-65℃〜-75℃

 突入電流約 30Aってこれ、ほんと? 家庭の100Vコンセントに差し込める電源プラグと同じだけど冷凍庫メーカはこれを取り扱う医師や関係者に(単独電源)を必ず用意(電気工事)して貰っているのかな?病院の壁100Vコンセントから電源を取ってしまうと配線用遮断器が動作(遮断)事故はあり得る話だよね。この冷凍庫と同じく突入電流の大きいページプリンタ、コピー機、複合機等同回路上に接続されている事が多いと思います。
 単独の100Vコンセントを要求するのであれば多くの場合電気工事が必要となり、冷凍庫メーカは製造設計する段階で100V回路を選択する利点はあまりなく、冷凍庫も医療機器のCTスキャン、レントゲン機器等に使用されている単相200Vの電源を採用した方が冒頭の事故はもっと少なく、もっと電源の安定供給ができたのかもしれません。


緊急時に備えた車の整備

     

 自動車のトランクや荷台に測定器・試験機を積み、お客様設備まで移動して点検を実施しております。泥だらけや水垢べったりの自動車でお客様の敷地内に駐車するのは失礼に当たると自宅作業机の掃除よりも洗車を優先しております。(作業机が散らかっている言い訳です。)
自動車の運行に於いて最近知ったことがありました。それは「三角停止表示板」の運用です。
自動車専用道路や高速道路走行時の自動車に何か緊急事態が起き、やむを得ず路肩に停車しなければならないときはこの「三角停止表示板」を停止車両の50m以上後方に置くことが義務付けられています。まあこれは見たことあるしなんとなくうっすらそんなことあるかもぐらいに覚えておりましたが。それで、「三角停止表示板」は自動車専用道路や高速道路に限って発煙筒では代用にならない(発煙筒ではダメ)なのだそうです。
し、知らなかった・・・・。自動車には三角停止表示板は積んでおりませんでしたので慌てて購入しました。自動車定期点検の時、発煙筒は点検項目に入っているけど三角停止表示板は点検項目にないよね。自動車定期点検の点検項目に入れてくれればいいのに。
ここ福島県での電気管理技術者の点検移動手段は100%自動車といっても過言ではないと思います。もちろん高速道路の走行もします。
今後は「三角停止表示板」積載、整備します。


法的措置で得られる魅力とは?

     

 「都道府県魅力度ランキング」というものが発表され、とある県のランキングの低さに知事が「ランキングの影響力が大きいことからも、内容を精査した上で法的措置も検討していきたい。」と発言していた。
それって何も解決しないんじゃない?
知事!その発言は来年のランキングに逆効果だと思いますよ。ランキングが低かったから自分の任期中にせめて5ランク上げてやろうとか何で思わないのかな?

 福島県のランキングは34位、下位の方ではありますが、原発事故や原発事故の風評被害で一度は完全に冷え切ってしまった県としては頑張った充分なランクだといえると思います。
みんな忘れてしまったのではなく、観光地・生産者の頑張り、各省庁の要請、地方自治体のモニタリング、福島県知事自ら福島県の観光地・農畜産物・水産物の安全をアピールし、この結果が報われたのだと思います。
福島県は食べ物も美味しいですし、いいところですよ。皆さんコロナウィルスが落ち着いたらぜひ福島県に遊びに来て下さいね。


スリルを求めて恐怖と化す

     

 予期せぬ停電は多くの人やその流れに影響を及ぼす。だから電気を止めるときは、多くの前準備が必要になります。何かが運転しているときは停止して安全を確認し、電源を落とさなければならない。
その機器や機械が運転中に電源が停電するとどうなるのか?また、停電した電源が復旧したらどうなるのか?安全装置はどこまでどのように応動するのか?
ジェットコースターや人々を運搬する電車、エレベーター等、停復電の様々な状態での対応マニュアル整備やスタッフの教育等把握していないと人の命に関わる問題である。

「停電したら非常用電源に切り替えて運転すればいいじゃないか」
とニュース番組ではこんな声も聞こえてきました。
非常用発電設備を備えている事業場は停電時自動で切り替えして非常用電源を供給できるようになってはいるのですが、あくまで非常用電源、この電気は停電中万が一火災が起こった時、消火活動の為の電源や保安設備(一般照明、医療機器等)に使用目的が制限されております。さすがにジェットコースターの駆動電源はこれらの電源と同じ系統では供給できません。

ジェットコースターを乗られる方への注意書きに「乗車時、万が一停電が発生した場合はコース側面の非常通路を保護帽を被って歩いて降りて頂きます。避難の際足元を十分注意し、なるべく地面を見ないように心がけて下さい。」なんて書かれていたら乗車する人半減するだろうか。
恐怖に近いところに自分を追い込むことが「スリルを感じる」なのであればジェットコースター大好きの人にとって「もしかして停電するかもしれない」はまた違った「スリルを感じる」なのかもしれない。


300ヤードのミドルホールに時速10マイルの横風が・・・・

     

 1990年代頃、「国際なんちゃら」をよく耳にし、当時サラリーマンだった私は、上司からISO9000取得やSI単位化等の大変面倒くさい・・・・大変重要な(?)業務指示を受けていました。
この国際なんちゃら化は日本中の多くの企業で取り組んでいたようで、磁気治療器「○ップエレキバン」のCMであった「1300(G)ガウス・・・・」の「ガウス」もSI単位化で使えなくなったのでしょうね。

台風一過を告げる天気予報はある時を境に、台風の中心気圧は「(mbar)ミリバール」ではなく「(hPa)ヘクトパスカル」と言う当時聞き慣れない単語を使い始めた。
この頃から生活に一番身近な自動車やバイクにもSI単位化は広まり、エンジンの回転数は「rpm」から「min-1」タイヤの空気圧は「kgf/cm2」から「kPa」単位表記になっていった。
1,000「mbar」=1,000「hPa」 1,000「rpm」=1,000「min-1」なのでただ単位が変わっただけなのですぐになれましたが、「kgf/cm2」から「kPa」の表記のタイヤの空気圧は9.8で割ったり掛けたりすると確かに換算できるのでしょうが、ぴったり10倍でないのでちょっと気持ち悪いというか、結局必要以上にタイヤに空気を入れてしまっていました。

「300ヤードのミドルホールに時速10マイルの横風が・・・・」

マイルは1609.344 m?それとも1851.851m?・・・・。 メートルじゃなくてヤードに換算した方がわかりやすいかな?・・・・。
グリーンにボールが乗るとカップまでの距離の表示は「(m)メートル」しかも1mを切ると「(cm)センチメートル」じゃやっぱりメートルに換算するかい?・・・・。
m→cmならまだいいが、電卓と換算表が手元にないと・・・・
ゴルフをプレーする人はごっちゃにならないのでしょうか?

電圧V、電流A、電力W、周波数Hz等々、電気単位には変化がなく今思うと本当に良かった。


                          

管理技術者のつぶやき101〜 10 11

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